セクハラやパワハラの場合、裁判になり公になるのはごく一部にすぎません。他にも多くの被害例が存在するにも関わらず、じっと我慢をしていたり、泣き寝入りをして会社を辞めてしまったり、というパターンがほとんどです。しかし、それでは加害者の温床を広げてしまうだけです。被害を訴えることは大変勇気のいることですが、被害の声を上げることが、セクハラやパワハラのない環境をつくる第一歩でもあるのです。
- 事務所内において事業主が女性労働者に対して性交渉を要求したが、拒否されたため、その女性労働者を解雇した。
- 出張中の車中において上司が女性労働者の腰、胸等に触ったが、抵抗されたため、その女性労働者について不利益な配置転換をした。
視覚型
- 女性職員が抗議しているにもかかわらず、パソコンのスクリーンセーバーにヌード画像を使用している。
- 中学教諭が女子トイレにビデオカメラの入ったダンボールを設置し免職処分。
発言型
- 会社内で顔を合わせると必ず性的な冗談を言ったり、容姿、身体に関することについて聞く男性労働者がいる。
- 女性の同僚からいつも、「○○君、あっちに行って。臭いから」等と言われ、精神的に辛い。
- 学校の先生が授業中にいやらしい話をするので、聞いていて苦痛だ。
- PTA会長がPTA役員の一人に「胸大きいねー」などと冗談を言った。抗議すると、冷たくされた。
身体接触型
- 大学の助教授が卒論の指導の際にキスをしたり身体に触ったりのセクハラ行為をする。
- 新幹線運転士が社内販売員を乗務室に入れ運転席に座らせて身体をさわる。懲戒免職。
- 野球部の監督が女子マネージャーの身体を触るなどのセクハラ行為。監督辞任。
- 子供が通う塾の先生から性交渉を求められた。断ると子供に辛く当たるようになった。
- ピアノ教室の先生に足や胸を触られた。嫌がると指導をしてくれなくなった。
- 些細なミスを執拗に非難する。わざと苦手な仕事をあてがったり、仕事上の失敗を誘い本人の評価を故意に低くする。
- 机をたたいたり、物を投げたりして恐怖感を与える。
- 意見の合わない(反論した)部下を、別の部署に異動させる。
- 飲み会への参加を強制する。
- 送迎や買い物など私用を強要する。
- 他の社員の前で、「死んでしまえ」「人間のくず」など相手の人格を否定する暴言で叱責する。
- 無視をする。仲間はずれにする。
- 意図的に悪意を持って、昇進・昇給を妨害する。
- 正当な理由を装って仕事を取り上げ何もさせない。
- 相手の評判を落とすような、悪口や噂を言いふらす。