- 恋愛関係にあった場合、男女間の問題である以上被害者にも責任があるのでは?
- 男女関係にあったとはいえ、セクハラをするのは許される訳ではありません。被害者も、上司や教えてもらっている先生に男女関係を強要されても「クビになるんじゃ・・・」「単位がもらえないんじゃ・・・」そう思って、抵抗するのをためらう場合も考えられますし、抵抗することが悪いことのような気がして、はっきりと断れなかった場合もあります。よって責任は加害者にあります。
- 露出度の高い服装を着ているほうが悪いんじゃないの?
- だれがどんな服を着ても、それをとやかく言われる筋合いはないですし、 露出度の高い服を着ている人にセクハラをするのは許される訳ではありません。被害者側に誘発する原因があったとしても、それは加害者の言い訳にしかすぎません。
- Cさんがすると「コミュニケーション」になるのに、Dさんがすると「セクハラ !」と言われてしまう。 おかしくないですか?
- 確かに、セクハラの認識や判別には個人差があります。しかし、あくまでも基本になるのは「された本人が嫌な気持ちであれば」です。した方がちょっとしたコミュニケーションのつもりでいても、それは「許されないセクハラ」だと言われてしまう可能性があります。
- 夫や恋人から受ける行為はセクハラにはならないんですか?
- DV(ドメスティック・バイオレンス)やストーカーなど、セクハラとは別の問題として取り上げられることが多いですが、これもセクハラにあたります。恋人関係だった彼や彼女と愛情が薄れて別れた。 その後、恋人時代のプライベートな情報を広められた・・・。 別れたのに、無理やりキスされた。 このようなパターンです。これが継続的に行われると、 そのままストーカー行為に発展していくこともあります。 世間的には認められにくいと思われがちですが実態は一番危険度が高いパターンだともいえます。
- 被害にあってから何年もたっています。今更訴えるのは遅すぎますか・・・?
- 事後に訴えても、判決(裁判所の判決)はセクハラと認めています。 セクハラ行為があった当時は、 知識がなかったり言いくるめられていたりして気づかなかったセクハラ行為。 でも、よく考えると、セクハラだったのでは? または、 当時は上司と部下の関係で言いにくかった。 でも、もう会社も辞めたし、今なら言える!そんな場合は、泣き寝入りせずに、自分が納得できる形で決着をつけましょう。
- 男性のセクハラ被害例もありますか?
- セクハラは日本の男性優位の社会状況、男女間の性に関する認識や体力の差異を要因として発生することから、男性から女性に対してが大半となっています。しかし、女性から男性もしくは同性(男性から男性、女性から女性)への性的嫌がらせもセクハラにあたります。
- 賠償金はいくらぐらい請求できますか?
- セクハラの案件や程度によって異なりますが、日本では30万円〜200万円が相場です。高額なものでは1000万円の賠償請求を求められたケースもあります。
- パワハラで会社を訴える場合、どういった証拠が必要ですか?
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- 加害者の発言や行動を自分で書いたメモ
(被害者本人の主張も具体的なものであれば、裁判所は「そんなに具体的なことを言えると言う事は被害があったに違いない」という認定をしてくれる場合があります) - パワハラを受けた場所・時間を示す記録(タイムカード等)
- 録音・保存した会話・電話・メール・郵便物など
- 第三者に相談した場合はその第三者に書いてもらったメモ
- 精神的・肉体的に被害を受けた場合は、これについて医師に診断してもらったその医師の診断書
- 「〜の行為はやめてほしい。やめない場合はしかるべき手段にでる」等の内容の内容証明郵便
- 加害者の発言や行動を自分で書いたメモ
- セクハラ相談員(初級)・パワハラ相談員(初級)は国家資格ですか?
- 国家資格ではありません。ハラスメント協議会の認定資格です。
- ハラスメント協議会とはどのような団体ですか?
- 一般市民に対してセクハラやパワハラ防止の理解を促し、講習会、研修会を開催することで、セクハラやパワハラをなくし男女共同参画社会の形成、人権擁護、社会教育の推進に寄与することを目的に設立された、特定非営利活動法人です。
